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ベンチャーーと協働するベンチャー

A.M.T.の強み

トップインタビュー

A.M.T.株式会社
代表取締役中林 由里子
日本のものづくり産業が転換期を迎える中、ベンチャーを支える“ベンチャーと協働するベンチャー”として注目を集めている。37年にわたり構築した知見を持ったAMT株式会社、 設計から量産まで一括一貫受託する独自の体制で大手メーカー多数と取引し、大学との産学連携でベンチャー支援に挑む。多方面の経験と見識を持つA.M.T.株式会社がサポートする地域から日本を動かすイノベーション・プラットホームとは。

設計から試作、部品加工、量産/組み立て、市場調査、販売対応までをワンストップで提供する“一気通貫体制”にある。一般的な製造業では、開発と製造、量産といった工程が分業化されているが、あえてそのすべてを内製化した経験での知見は更に有効に活用したい。

「専門分業では見えづらい“つながり”を大切にしたいんです。設計と製造を切り離すと、素材選定や構造設計の最適化が難しくなる。一括で受けるからこそ、トータルでの提案力とスピードを実現できる」。

この体制は、大手メーカー各社から高く評価された経験を持ち、現在では国内外の大手企業200社以上と取引を経験している。                                       一方、産学連携によって生まれたスタートアップ製品の多くは、技術的には優れていても、販路や保守等の具体的活動でのハードルが高い。
そこでA.M.T.株式会社は、販売から保守、実需までのサプライチェーンを構築に注力することを旨としている。

「マーケットがなければベンチャーは育たない。だから私たちが営業も販売時には協働する。販路がつくれないと製品は埋もれてしまいますから」。

適切なサポートあってこそ、大きく育つ。

この試みは、「日本初のベンチャーと協働するベンチャー」として、既存の流通・販売システムでは対応が困難だったベンチャー企業の市場参入を可能にしていく。 今後の日本経済の展望も見据える。だが、「この産学連携とベンチャー支援の仕組みだけは、何としても続けたい」と語る。

 「若い人は我々にはわからない肌感覚で次の産業が何かが分かるんですよ。だから彼らの挑戦を支える存在でありたい」。

そう語る我々の眼差しは、5年後、10年後の日本を見据えている。

当面の目標として、ベンチャー支援を拡大し、「ものづくり産業」の復活を完成させたいという。

「ものづくり産業における教育機関及び地方大学との連携を広域に広げて、日本全体でベンチャーが育つ土壌を支援したい」。

特に力を入れたいのが、グローバル展開だ。

「日本の技術は世界で通用する。でも、マーケットを作るのが課題です。だから私たちが協働して、これ等の課題解決を目指したい」。

「ベンチャーを支える社会インフラは、日本にはまだ足りない。だからこそ、私たちのような経験したベンチャーが、マーケットの出口を担う仕組みを実装する必要があるんです」。

A.M.T.が描く10年後の姿は明確だ。

「全国に産学官連携のプラットフォームを展開し、新しい産業が次々と生まれる。そんな日本にしたい。この仕組みは必ず次の世代に引き継ぐ」。

その思想は、近年、技術者や大学教授との信頼に支えられ、次の世代へと受け継がれていく。

「AMT株式会社が築いた産学連携とベンチャー支援のモデルは、日本全体のイノベーション創出を支える新しい社会インフラとして、その真価が十分発揮できることが私たちの望みです」。